過疎バス  この文章は「ないねん出版」のHPから岩堀春夫氏の 了承を得て転載しました

不採算路線切捨てで生まれた過疎地のバス。最近急増化しています。
ス事業の規制緩和が2002年2月に実施されて、全国各地に多くのバス事業者が生まれた。さらにバス会社の分社化自治体の統合も加わり、複雑怪奇な様相を呈している。バスは定員10人以上、タクシーは10人未満で、乗合タクシーになった所もある。住民にとっては路線バスが無くなるというのは心理的に寂しいものである。バスも来ないような田舎になってしまうから。
 
2006年10月01日に道路運送法が改正されました。
21条バスは「一般乗合旅客自動車運送事業」と統合
80条バスは「市町村営有償運送」「過疎地有償運送」「福祉有償運送」の3つに分類
 
21条バス(貸切代替バス)                                             は貸切バスによる運行ですので、バス・タクシー会社などの緑ナンバー車が使われる。                                     

80条バス
(自主運行バス)
     公共の福祉を確保するため、公共交通を最低限保障するため白ナンバー車で路線バスを運行できる。自治体が保有する白ナンバーのバスを利用した村営バス等が各地で走っている。もともと走っていたスクールバスや福祉バス等に一般客も乗せるケースもある。

その他の例としては 4条免許 一般乗合バスであるが欠損を公的補助とし走らせる場合や
無償運行とする場合もあり、さらに複雑になるのだが、経営状態の実情は部外者にはわからない。車両の管理や運転をバス会社に委託、さらに塗装もバス会社と同じということもある。民間施設の送迎バスにもややこしいのがある。
一般的な過疎バスには既存の路線バスも含まれる。有償でだれでも乗れるという定義もあるがグレーゾーンもある。過疎バスの路線は病院や老人介護施設、保養センターと各集落を回るケースが多い。非常に複雑な経路をたどり、状況によっては変更もある。撮影のために待っていたら、直前で曲がって路地に入っていったという話をよく聞く。ちゃんとした停留所があり、回数券を発行している所もあるし、何も無いというのもある。年によって入札で運行会社や車種が変わることもある。状況によっては村営からまたバス会社に戻るケースもある。自治体ではなく、自治会で運行するバスもある。時間通りに来ないのは、乗用車で運転されていて気づかないのかもしれない。地元の聞き込みをしても、知らない人がほとんど。過疎バスというのはこんな物です。待っている時はわくわくするが、来たらガッカリということも多い。普通のワンボックスカーだったりして。それでもいいのだが、なにも標記の無いのは困る。